雨漏対策
愛媛県新居浜市 G 様邸
【リフォーム工事】
・「座敷」 天井板張替え
・雨漏り対策 ◎築18年 在来工法 2階建 注文住宅
雨漏対策 雨漏りの原因追求 ■■■ 瓦を外した様子 前の点検ではどこから雨漏りが発生しているのか判明しなかったので、今回は瓦やベランダを取り外して原因を徹底的に突き止めます。
■■■ 水切りを外した様子 水切りの下地に合板材(コンパネ)を使用していたため、築18年足らずで既に腐食してバラバラの状態になていました。
通常は外部の下地材には腐食に強いムク材を使用します。
ルーフィングを張り直し、捨て谷も入れ替えました。 瓦は直せないので、捨て谷の幅を広くし、瓦の上の水切りも入れ直しました。
■■■ 袖壁の板金の様子
そこで、今までの水切りの板金と腰板を取り外し、新たに取り替えることにしました。
板金で水切りを作り、壁際部分には「立上げ」を付けてコーキングに頼らない作りにしています。
下の写真は水切りと腰板を張り替えたあとの様子です。
■■■ 瓦の様子 セメントで作られ、その上に塗装をしてある和型の瓦です。
瓦全体の半分以上に小さなひび割れが確認できました。 これはおそらく、最初から割れていたと考えられます。
ベランダから落ちた水滴で銅板に穴が開いているのがわかります。
銅板は水の落ちる力に弱く、穴が開いてしまいます。屋根材として使用するのはいいのですが、屋根の上にベランダやその他のものを設置する場合には、銅板は使用しないほうが無難です。カラー鉄板やステンレスの屋根材をおすすめします! ■■■ ベランダを取り外した様子 屋根の勾配がゆるすぎ(最低でも2寸5分以上、屋根面積が大きければ3寸以上必要)、そのうえ新築工事の時に養生をしないまま直接屋根に上がり工事をしたため、継手部分の重なっている箇所(雨水の逆流を防ぐために少し膨らませて空間を作っている部分)が潰れてしまい、逆流した水が外に排出されず、風の吹く方向により、雨漏りがするという状態でした。
塗装工事も終わり、ベランダもr取り付け直して、無事リフォームの完成です。
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・雨漏り対策 ◎築18年 在来工法 2階建 注文住宅
雨漏対策 雨漏りの原因追求 ■■■ 瓦を外した様子 前の点検ではどこから雨漏りが発生しているのか判明しなかったので、今回は瓦やベランダを取り外して原因を徹底的に突き止めます。
まず、瓦を除けてみると、《捨て谷》の上に瓦がちゃんと被さっておらず、さらに防湿剤のルーフィングも寸足らずで壁まで張れておらず、野地板が剥き出しになっている状態でした。
そのため、台風等の際に吹き込んだ雨水が上手く排出されず、雨漏りを起こしていたのです。
【捨て谷】とは 台風等の時に水切りから入った雨水を排出するための予備の水切りのこと
また、下の写真では、瓦の葺き仕舞いに下地材がなく、穴があいており、台風時にここから雨漏りが発生していました。
雨漏りの恒久対策修理■■■ 水切りを外した様子 水切りの下地に合板材(コンパネ)を使用していたため、築18年足らずで既に腐食してバラバラの状態になていました。
通常は外部の下地材には腐食に強いムク材を使用します。
ルーフィングを張り直し、捨て谷も入れ替えました。 瓦は直せないので、捨て谷の幅を広くし、瓦の上の水切りも入れ直しました。
■■■ 袖壁の板金の様子
前回の点検の際、雨漏りがあった箇所です。
壁材を外してみると、壁の中の板金に「立上げ」がなく、コーキングだけで仕舞いされており、新築工事の時にいろいろな業種の人間が屋根に登り作業をした際に中がへこんでしまい、水が溜まりやすい状態になっていたうえ、コーキングの施工も悪く、雨漏りを引き起こしていたのです。
そこで、今までの水切りの板金と腰板を取り外し、新たに取り替えることにしました。
板金で水切りを作り、壁際部分には「立上げ」を付けてコーキングに頼らない作りにしています。
下の写真は水切りと腰板を張り替えたあとの様子です。
■■■ 瓦の様子 セメントで作られ、その上に塗装をしてある和型の瓦です。
瓦全体の半分以上に小さなひび割れが確認できました。 これはおそらく、最初から割れていたと考えられます。
普通の職人であれば、割れている瓦は使用しません。仕事を知らない人でも判ることです。
ですが、この瓦を葺いた瓦葺き職人は、全く気にせず割れた瓦を使用して葺いています。
ベランダから落ちた水滴で銅板に穴が開いているのがわかります。
銅板は水の落ちる力に弱く、穴が開いてしまいます。屋根材として使用するのはいいのですが、屋根の上にベランダやその他のものを設置する場合には、銅板は使用しないほうが無難です。カラー鉄板やステンレスの屋根材をおすすめします! ■■■ ベランダを取り外した様子 屋根の勾配がゆるすぎ(最低でも2寸5分以上、屋根面積が大きければ3寸以上必要)、そのうえ新築工事の時に養生をしないまま直接屋根に上がり工事をしたため、継手部分の重なっている箇所(雨水の逆流を防ぐために少し膨らませて空間を作っている部分)が潰れてしまい、逆流した水が外に排出されず、風の吹く方向により、雨漏りがするという状態でした。
施主様のご希望により、2階にベランダ(幅1800×長3600)を取り付けたそうですが、部屋からベランダに出るのに使いやすいようにと、業者の責任者が屋根勾配を緩くして取り付けたそうです。
屋根にはその役割と機能上、絶対必要な勾配があります。 この業者も、施主様のことを考えて傾斜を緩くしたとはいえ、屋根の役割と昨日の基本を蔑ろにしたために、結果的に施主様を困らせることになってしまいました。
勾配を無視してデザインだけで屋根勾配を決めると、台風等の時に雨漏りなどのしっぺ返しをくらう可能性があるので、十分な注意が必要です。
銅板の修理は不可能ですので、屋根全体に防水工事を施し仕上げました。塗装工事も終わり、ベランダもr取り付け直して、無事リフォームの完成です。
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