リフォーム前の様子
愛媛県四国中央市 H.K 様邸
【リフォーム工事】
屋根瓦と和室天井板、和室建具以外全て直す
・昭和21年建前
・築60数年
・木造軸組 平屋建
リフォーム前の様子 ■■■ 築60数年の家
このお宅は、ここ数年間空き家になっていました。
しかし、柱や梁がしっかりしており、日当たりや風通しもよく住みやすい家なので、リフォームすることにしました。
基礎はコンクリートではなく、石の上に柱を建てた造りです。
腰板は杉材、上部の壁際に板金の水切りも無く、壁は荒壁のままで仕上げはしていません。
雨水の排水が柱の近くにあるのですが、柱が腐食していません。
余談ですが・・・ 木を植えて4寸角(12cm)の柱を取るのに、桧材では40年近くかかります。
(※杉材なら20年くらいです)
4寸角の柱になるのに、70~80年も必要な木もあります。
ゆっくり育った木は目が込んでいて油味も強く、雨水がかかったくらいでは腐食しません。
適材適所、木を殺さずに使用してやれば、育った年数以上保ちます。
■■■ 古き良き時代の面影を残すたたずまい 玄関は2枚の引き分け戸です。
台所は、今では珍しくなった竈(かまど)です。
【風呂の焚口】
【五右衛門風呂(ごえもんぶろ)】
【井戸の手動式ポンプ】 長らくそこに住む人々と共に働き生活を支えた、数々の家の道具たち・・・
本当にお疲れ様でした・・・という感謝の気持ちが込み上げてきます。
■■■ 感謝の印 解体前に感謝の気持ちを込めて最後の掃除をします。
お神酒と塩を供えて長年のお礼をしてから、解体を行います。
【台所の天井の様子】
梁丸太を出したままで、天井板は張っていません。
【トイレの様子】
塩でお清めをして山砂で埋めます。
【縁側の様子】
桧材で石畳張りにしています。
かなり汚れていて隙間もあいているので、張り替えることにしました。
廻り天井、外部の建具も木製のガラス戸です。
【床の間の様子】
荒壁のままで、仕上げ塗りがしていません。
【60年を経過した建具の様子】
60数年前の手作りの建具です。
黒くはなっていますが、現在でも全く狂いはありません。
解体後の様子 ■■■ 棟札(むねふだ)
図板には各部の寸法が書かれてあり、大工が修理や増築などの時に役立つようにしてあります。
これからも末永く使っていただきたいという思いを込めて、当時のままの状態で残しておきます。
■■■ 少ない材料で丈夫にする工夫 梁を持ち出して屋根を支えています。少ない材木で丈夫にする工夫です。
■■■ 梁取付と丸太組みの様子 ホソを柱に貫通させ、込み栓打ちにしています。 60年過ぎても狂わない理由がここにあります。
現在ではホソを短くして、ボルトなどの金物で補強するのが一般的です。
■■■ 芋つぼの様子 「芋つぼ」は、昔の農家の家などでは当たり前に見られました。さつまいも等を冬場に保存しておくための穴です。
冷蔵庫等のなかった時代、冬の食料の貯蔵庫として、人々の暮らしを支えていたのです。
■■■ 敷居の様子 築後60数年間、白蟻駆除は行っていません。
縦に使う材木は腐食も白蟻の被害も無いのですが、横に使う材木は見た目は綺麗なのですが、裏側がご覧のとおりの状況です。
現在では石の基礎からコンクリートに取って代わっています。
コンクリートで基礎を隙間なく囲んでしまっているので、通気が悪く、白蟻もわきやすくなり、家が長持ちしない理由がここにあるように思います。
■■■ 風呂場の様子 ここには昔懐かしい五右衛門風呂(ごえもんぶろ)がありましたが、撤去しました。
■■■ 竹下地の様子 竹を切る時期が良かったので、60年余りが経過した現在でも、まだ色が残っており、今でも丈夫です。
・築60数年
・木造軸組 平屋建
リフォーム前の様子 ■■■ 築60数年の家
このお宅は、ここ数年間空き家になっていました。
しかし、柱や梁がしっかりしており、日当たりや風通しもよく住みやすい家なので、リフォームすることにしました。
基礎はコンクリートではなく、石の上に柱を建てた造りです。
腰板は杉材、上部の壁際に板金の水切りも無く、壁は荒壁のままで仕上げはしていません。
雨水の排水が柱の近くにあるのですが、柱が腐食していません。
余談ですが・・・ 木を植えて4寸角(12cm)の柱を取るのに、桧材では40年近くかかります。
(※杉材なら20年くらいです)
4寸角の柱になるのに、70~80年も必要な木もあります。
ゆっくり育った木は目が込んでいて油味も強く、雨水がかかったくらいでは腐食しません。
適材適所、木を殺さずに使用してやれば、育った年数以上保ちます。
■■■ 古き良き時代の面影を残すたたずまい 玄関は2枚の引き分け戸です。
台所は、今では珍しくなった竈(かまど)です。
【風呂の焚口】
【五右衛門風呂(ごえもんぶろ)】
【井戸の手動式ポンプ】 長らくそこに住む人々と共に働き生活を支えた、数々の家の道具たち・・・
本当にお疲れ様でした・・・という感謝の気持ちが込み上げてきます。
■■■ 感謝の印 解体前に感謝の気持ちを込めて最後の掃除をします。
お神酒と塩を供えて長年のお礼をしてから、解体を行います。
【台所の天井の様子】
梁丸太を出したままで、天井板は張っていません。
【トイレの様子】
塩でお清めをして山砂で埋めます。
【縁側の様子】
桧材で石畳張りにしています。
かなり汚れていて隙間もあいているので、張り替えることにしました。
廻り天井、外部の建具も木製のガラス戸です。
【床の間の様子】
荒壁のままで、仕上げ塗りがしていません。
【60年を経過した建具の様子】
60数年前の手作りの建具です。
黒くはなっていますが、現在でも全く狂いはありません。
解体後の様子 ■■■ 棟札(むねふだ)
普通なら完全に解体して新しく建て代えられるところを、この家は新しい施主様(H.K様)に気に入っていただき、リフォームして住んでいただけるという、本当に幸せな家です。
棟礼と一緒に図板があります。図板には各部の寸法が書かれてあり、大工が修理や増築などの時に役立つようにしてあります。
これからも末永く使っていただきたいという思いを込めて、当時のままの状態で残しておきます。
■■■ 少ない材料で丈夫にする工夫 梁を持ち出して屋根を支えています。少ない材木で丈夫にする工夫です。
■■■ 梁取付と丸太組みの様子 ホソを柱に貫通させ、込み栓打ちにしています。 60年過ぎても狂わない理由がここにあります。
現在ではホソを短くして、ボルトなどの金物で補強するのが一般的です。
■■■ 芋つぼの様子 「芋つぼ」は、昔の農家の家などでは当たり前に見られました。さつまいも等を冬場に保存しておくための穴です。
冷蔵庫等のなかった時代、冬の食料の貯蔵庫として、人々の暮らしを支えていたのです。
■■■ 敷居の様子 築後60数年間、白蟻駆除は行っていません。
縦に使う材木は腐食も白蟻の被害も無いのですが、横に使う材木は見た目は綺麗なのですが、裏側がご覧のとおりの状況です。
現在では石の基礎からコンクリートに取って代わっています。
コンクリートで基礎を隙間なく囲んでしまっているので、通気が悪く、白蟻もわきやすくなり、家が長持ちしない理由がここにあるように思います。
■■■ 風呂場の様子 ここには昔懐かしい五右衛門風呂(ごえもんぶろ)がありましたが、撤去しました。
■■■ 竹下地の様子 竹を切る時期が良かったので、60年余りが経過した現在でも、まだ色が残っており、今でも丈夫です。
これで解体作業が終わり、造作の準備ができました。
次へ