自然乾燥の大切さ
ベニヤ板(合板)・ビニールクロスを一切使用しない 自然素材の健康住宅
自然乾燥の大切さ
上の写真は「柱」となる材木です。柱は1年以上掛けて自然乾燥させます。
何故このような長い時間を掛けて「自然乾燥」を行う必要があるのでしょうか?
それは、自然乾燥により、材木の中の水分を時間を掛けてゆっくりと抜いていくことにより、1本1本育った環境によって異なる「木の性格」が、材木となった後に次第に「ねじれ」や「曲がり」となって現れてきます。
この様に「ねじれたり」「曲がったり」した材木は使用せず、素直な材木だけを厳選して「柱」に使用するのです。
生きた木の「性格」を正確に見抜くために、「自然乾燥」はとても大切な工程なのです。
■柱と大黒柱曲がった柱もまっすぐに直して使うことも可能です。
しかし、前述の通り、曲がるのはその木の持つ「性格」ですから、直してもまた長い年月を掛けて徐々に元のように曲がってしまいます。
ですから、何年も念入りに乾燥させて、それでも曲がらない素直な性格の木を「柱」として使用するのが、やはり一番の方法であると言えます。
また、機械を使用して短時間で乾燥させることも可能です。
ですが、短時間で乾燥させた木は急激に水分を抜くため、その時点では「曲がったり」「ねじれたり」する間も無く乾燥してしまいます。
つまり、この方法では本来の「木の性格」を見抜くことが難しいのです。
この場合、「柱の目」を見て、どのような性格(曲がり、ねじれ)かを判断し、適材適所に使用する力量が大工には必要になってきます。
木の性格を無視して使用しますと、家を建てた後で曲がり始め、隙間がたくさん出来てしまうという結果に陥る可能性があります。
「木の目」を見て仕事が出来る人が少なくなった昨今、曲がりの問題を回避する為に「集成材」の柱を用いるようになってきているのが現状のようです。
一定の製造基準に基づいて人工乾燥し、大きな節やひび割れなど木の欠点を取り除いた挽板(ラミナ)または小角材を木目にそって、長さ・幅・厚さの方向に集成・接着した加工木材の建築材料のことをいいます。 正岡工務店では、集成材の柱は一切使用せず、自然の無垢材のみを使用しています。「柱の目」を読み「木の性格」を見抜き、そして「適材適所」を判断してその木材が最も活きる場所で使用することを信条の一つとしています。
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